7月21日(日) 拝啓 18歳の自分へ
2019.7.21(日) くもり
拝啓 18歳の本田美なつ様
こんにちは。お元気ですか?
私の記憶が正しければ、おそらく18歳の7月の私は、
七夕に「身長が170cmになりますように❤」とお願いを書いていた頃かと思います。
先に言っておきますが、現在も相変わらず身長は152cmで、電車のつり革には手は届いていませんよ。
今日は、博一さんのところで行った農ボラのことでも書こうかと思います。
今回の農ボラは、2回生のぐっちーと一緒に行いました。
18歳の私は、たくさんの先輩に可愛がってもらって、三時間に一回くらいは「幸せや」と感じている頃かと思いますが、
あなたにも後輩ができて、今や先輩です。
日々後輩の可愛さに癒されてます。
「美なつさん!一緒に行きましょう!」というフレッシュ20歳のキラキラ笑顔の眩しさに目をくらませつつ、
もうすぐ22歳になる私は五回目になる博一さんのところに行ってきました。
今回の作業は、「摘芯」です。
豆の苗の成長を促進するため、新しい芽を摘む作業を、朝から夕方までひたすら行いました。
屈んだ体制でずっと、芽を摘むつむツムTSUMU…
これを書いている今、両足と両腕と腰と背中が筋肉痛で悲鳴をあげています。い、痛い…
博一さんの3本話
作業自体はずっと同じだったので、今回は博一さんから聞いた面白いお話を3つ。
①牛の心理が読める
博一さん「本田さん学部はどこやっけ?」
私 「発達科学部の心理学のコースです」
博一さん「じゃあ人の顔とか見たら心読めるん?」
私 「そんなきちんとは分からないですけど笑 嘘を言う人の特徴とかはありますよね」
博一さん「牛もな、分かるで。表情で、この牛人に懐くなあとかなあ」
私 「待って待って、牛の表情とか分かるんですか!?」
②人間は草と話せる
博一さん「都会に住んでたら、話す相手おらんやろ」
私 「知り合いとかは近くに住んでますけどねえ」
博一さん「ここはええで〜。そこらへんの草とも話せるからなあ」
私 「え!? 草って話すんですか!?」
③空気売れるで
博一さん「都会に比べて篠山の空気は美味しいやろ」
ぐっちー「本当に美味しいですよね!」
博一さん「やろ? みんな吸いたいと思うんやけどなあ」
私 「都会の人は、田舎の空気好きだと思いますよ」
博一さん「このペットボトル空にして空気入れて売ったら売れるんちゃうか?」
ぐっちー「いいですね!絶対売れますよ!」
私 「…やってみます?」
今回は作業後に、鯉を釣りに連れて行ってもらいました。
餌はミミズ。結局鯉は釣れませんでしたが、「釣り」なるものを一度もやったことのなかった私にはとても楽しかったです。
そういえば18歳の私はまだ虫が嫌いな時期ではないですか?
今や篠山であれば、ミミズくらいでは悲鳴をあげなくなりましたよ。
さて。
大学に入学したてで、ワクワクしていた18歳の頃がもう三年前だなんて信じられません。
私はあと半年ほどで、卒業を迎えます。
まず、18歳の私にお礼を。
地元を飛び出して関西の大学まではるばる進学することを決めたこと、
「なんか面白そう!」と言う完全なる直感でにしき恋に入ることを決めたこと、
本当にありがとうございました。
おかげさまで、私の大学生活は、最高にワクワクキラキラしてそれまでの人生で一番楽しく充実した素敵なものになりました。
そしてこの篠山で、たくさんの大好きな人たちに出会うことができました。
これは「予告」ですが、
あなたのその先4年間は、今あなたが想像している以上に、あなたの人生においてかけがえのない大切な時間になりますよ。
卒業まであと半年。
どれくらい返せるかは分かりませんが、残りの時間でたくさん恩返しするためにも、毎月欠かさず篠山には行きたいと思っています。
一つ、18歳の私に言うことがあるとすれば。
身長のことは早々に諦めて、七夕のお願い事はもっと有効なことに使いましょう。
では。お怪我には気をつけて。
かしこ 21歳(あと3週間で22歳!)の本田美なつより
(本田美なつ)